秋から冬へ〜庭と畑点描

10月19日―ガマズミ(カメンガラ)

かなり鳥に食べられるも、数年前までの全滅というほどではない。朝方、鳥たちが争いながら、啄んでいたが、この頃はあまり聴かない。どれだけ残るかわからないが、11月の終わりには熟しはじめるので、そこまで残れば採ろうと思う。挿し木から定植して8年くらいになるか。

10月19日―オトコヨウゾメ

庭木のなかで、ブルーベリーの隣にある。シマトネリコの陰になっており、もう少し陽があたればよいのにと思う。できるかな。ヨーゾメはガマズミの地方名で、土佐ではそう呼んでいた。妻が牧野植物園で買ってくれた牧野富太郎が写生したガマズミの画があるのだが、そこにはヨーゾメと記されている。オトコを冠するのは、オトコヨモギなどと同様、食べられない植物の意。食べられないガマズミなる意である。食べられないが、花はガマズミのような小花が群生するではなく、こぼれる粒のような白い花を、春にみせてくれる。その可憐はオトコには出せないものだ。名を変えたほうがよかろう。ならば、なんとつけようか。しばしそんなことを考えた。苦く食べられないとはいうが、果実酒としてよい味を出すらしい。紫から黄、薄紅と変化していく紅葉も美しいと、人はいうが、じっくり見たことがない。忙しいからなどといわず、今年は味わってみたいものだ。

10月24日―サクラマメ

猛暑、炎暑、なんと呼び、記憶にとどめおくのがよいのだろう。令和6年の夏。雨が降らない。連日35℃から38℃の最高気温。お盆をすぎれば、、、という見込み(願い)もかなわず、サクラマメの葉は白い班で満ち、たまらず、毎夕灌水をはじめた。息を吹き返しはしたものの、花をつけない。それだけの力が残っていないのだろう。9月も半ばをすぎてだったろうか結実には遅すぎる開花に、今年はひと鞘でも種子がとれればよいだろうと見ていた。なんとか間に合いそうではある。

10月24日―シュウメイギク

庭には白とピンクとあり、白い花がなかなか咲かず、でも、こうして花が見られるのはうれしい。

10月24日―スダジイ

いまごろ、若芽がとは思う。夏をしのいでのものかと思う。秋の終わりに鉢を移そう。

10月16日―金木犀

去年、かなり強く剪定したと記憶する。花は例年より多いくらいに咲いた。撮影した数日後にはいっせいに散った。香りが遠くまで流れるものだが、ご近所ではうちの金木犀がいちばん大きく、、、。ん、うちだけだろうか。いつも車をとめて家まで歩くとき、漂う香りは、どの金木犀だろう。などと、花の姿よりは香りが先立って心に残る。秋のあるときを知らせてくれるとともに、あぁ、今年も金木犀が咲いたね、と、安堵を世にもたらす幸せな木だ。

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