庭と畑の備忘録〜令和4年の畑

令和3年、4年と記録を残していない。昨年ぶんを今年、令和5年の予定も含めて振り返っておく。大部分下書きのままであるが、編集のしやすさから公開しながら加筆していき、まとまったところで、樟舎のブログへ移すものである。

◆山の畑

†. アマランサス

早く蒔いたのが悪いわけではない(そう思っていたが)。取り入れが遅くなってしまったことが悔やまれる。7割近くが台風の影響で倒伏した。雨も続いていて、結実後に湿潤に長くさらされ、虫がつきすぎたりもした。
振り返れば、火入れ後、何回かにわけての播種をすることでそうしたことを回避する策は打っていた。初回の播種が5月30日。収穫が9月13〜26日。これ、8月末からの収穫がよかった。播種時期そのものは問題ないが、もう1ヶ月遅くてもよいと思われる。令和5年は焼畑ではほんの少し蒔くだけのつもりだが、時期は変えずに5月末にしようと思う。

†. タカキビ

面積を少しでもふやし、収量をあげたい。播種時期はOK。令和5年で留意すべきは日照大事なこと。播種時期は火入れ直後の5月中旬〜下旬。

†. カボチャ

ややツルボケ気味となった。土は火入れ地のほんの端っこ。解せぬところあり、再度同じように試みる。

†. ブラックチェリーとブラジルミニ

放置栽培。まずまず。

†. ナス

水が足りなかったか、うまく育たず。

†. 地這いキュウリ

うまい。

†. ハグラウリ

うまい。まずまず。

†. 白大豆

牛に食べられた。令和5年は雑穀栽培跡地でこれまでにない面積での栽培にチャレンジする。

†. 里芋(三刀屋在来)

土寄せができなかったため、うまくいかず。

†. カブ

まずまず。

†. ダイコン

播種場所がまずかっただけで焼畑でもいける。

★令和5年の焼畑作物

2年目畑:白大豆+黒大豆少々(+アズキ)
火入れ畑:タカキビを主として、ミニトマト、カボチャ。斜面にハグラウリ、地這いキュウリ。

◆オリゼ畑

†. ナス

場所をかえて継続

†. さくら豆

つるボケとなった。播種時期と土の問題か。

†. スペルト小麦

○○○○○

†. オーツ麦?

○○○○○

†. 黒大豆

ほぼ実をつけず。土の問題と気候の問題か。

★令和5年の作物
上記に追加して以下。

†. スペルト小麦→さくら豆、アマランサス少し

 

◆斐川畑

†. ミニトマト

場所をかえて継続

†. 黒大豆

まずまず。

★令和5年の作物

スペルト小麦
黒大豆
カボチャ
ハーブ類いろいろ

10月19日は晴れのち雨、午後から雷雨あり

 数日前から急に冷え込み、ストーブに火を入れた。つい2週間ほど前ではなかったか、扇風機を片付けたのは。裏の畑と庭を少しだけ手入れ。庭はナニワイバラの整理とバラに木酢液を噴霧した。およそ300〜500倍希釈にて。容量をはかるのに、スポイトではなく小さな容器があるとよいので明日調達の予定。ストウチュウ用の焼酎と穀物酢もあわせて。
 畑ではタカキビの様子をみて何本かとった。干してあるアマランサスの穂がもういい具合。来週は脱穀作業を段取りしなければと思う。忙しいな。
 一昨日色が濃くなっていた甘柿の実をひとつとり、昨日食べた。まだ渋みが芯にあったがうまかった。昨年よりよくなっていると思う。里芋はもう掘り上げてもよさそうだ。
 小麦、大麦の播種準備を進めねばと。明日、木酢をまいておこう。畝間には米ぬかか。
 ということを考えつつ、あれこれで、一日が終わった。
 あれこれのひとつとして、調べ物。碧雲湖棹歌が少し心にしみた。碧雲湖とは宍道湖をさし、永坂石埭の詩が嫁ヶ島にある石碑に刻まれている。 

 

 美人不見碧雲飛   美人は 見ず 碧雲は飛ぶ
 惆悵湖山入夕暉   惆悵す 湖山の 夕暉に入るに
 一幅淞波誰剪取   一幅の 淞波 誰か剪取したる
 春潮痕似嫁時衣   春潮 痕は似たり 嫁する時の衣に

 

 読書中のもの。

†. 岩田重則,2006『「お墓」の誕生ー死者祭祀の民俗誌』岩波書店

 

7月12日、雨後雑想

雨後の夕陽が穏やかに部屋にさしこむ。車の通る音は乾いていて、今日という日の終わりを告げつつ、明日の支度を思い出させる。一日のはじまりが夜であった時代の気分とはこういうものであったろうか。
円卓には製本前のプリント。切れたインクは注文済みで明日には届く。

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豪雨で避難の準備をしたのは木次に越してきてはじめてだったので、気がついたことを記しておく。

道路の冠水部は、ここがつかるだろうというところ。予想通りの理路から敷衍して、豪雨となったときに通行を避けるべき道と場所がより明確になった。新しい道は災害に弱いといえるのだが、それは本道ではなく、道を通す際にできる・できた・生じた支道、法面、側溝によるものであった。今回みた限りの局所的なものからいえることだが、おそらくかなり普遍的なものではなかろうか。

多くの個人の行動選択は合理的かつ計画にそったものである。団体組織も。あやういのは公的機関だなあ。あれは平時のものであって、非常時には弱いものなのだと再認識した。

用意しておくべきものとして雨具。応急のものでいい。短時間でもぐっしょり濡れてしまうことを忘れていた。相当に体力を奪われる。

春の子牛が食べる草は

子牛である。毎年、いまごろやってくる新入りさんである。例年より小さい、ということは若いのである。
ここは、育牛をしている放牧地。シロツメクサが旬というところだろうか。
道路を挟んで向かい側はホルスタイン種の放牧地であって、少しばかりみていると、そちらの成牛とは多少好みが違うようにもみえる。
ただ共通するのは、根本(までは)基本食べない。これは自然とそうなるようでいて、たとえばイネ科雑草のように背の高いものでも上から三分の一ほどだけを食べているようにみえる。木類の幼木、実生ならばくばくと、幹部残して全部食べ尽くす勢いなのに比して、何が違うのだろうと、その理を問いたくなるだが、まだたずねたことはない。
ともあれ、こうやって草をはむ姿をみているのは、私たちヒトにとって、いい時なのだ。

大東の雨量観測所

ここにおられたんですね! 大東の雨量観測所。

過去の観測データの件では、何度もお世話になっていながら(気象庁のサイトからダウンロードさせていただいている)、お会いするのははじめてでした。

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気象庁のものかとばかり思っていたのですが、国土交通省のものでした。建設当時のプレートには「建設省」とあります。
なぜ、ここ、大東なのか。しかも、斐伊川水系ではあるものの、支流・赤川のさらに支流にほとりに位置しています。掘り下げてみたいところですが、そこはまたの折に。

聞書細片〜お弁当もって美容院へ

聞いたそのとき、いきいきとした像を結んだ話を、記しておく。断片はしだいに朽ちていく。1年以上まえの聞きかじりもある。

◉お弁当をもって美容院へ
木次のまちにある美容院へ、お弁当をもって一日がかりで行った記憶。いまでは車で15分ほどの距離だろうか。その記憶を語る人は、いま90歳をこえている。
よその町にすみ、ときおり訪ねてくる、木次のまち。その人のなかでは生き生きとまぶしいものとしてあるのではないか。よみがえるのではない、いまもあって、その人が語るたびに、現像されるものをおもう。

一月八日になってしまった

菜を摘んで粥をつくろうと、一昨日の夜には、ざっとした算段すらしていたのに、すっかり忘れていた。いま、一月七日という日はおわろうとし、夜をまたいで八日になってしまうのだが、天気を予報する便りは、春の嵐が吹くのだと全国的に、そう伝えてきていて、まさかと思っていたらば、先ほど、そう時刻にして零時四〇分くらいに、突然ざざーっと吹いた。

かれこれ一時間か二時間ほど前、部屋を暖めるストーブが示す温度が20℃を超えていて、暑いくらいだと風邪で寝込んでいる妻がいうので、スイッチを切った。ふだんなら、寒くてやれんと思うのだが、一時間たっても、いやいや確かに生暖かいほどだ。冬のさなかだというのに。そう思っていた矢先のことだった。「春の嵐」が音をたててやってきたのは。

気温は朝方に向かって下がっていくようだが、嵐は続くようで、どんな天気になるのだろう。そんなこんなも、まずは寝てから。おやすみなさい。

ほんとは「とき」のことを書きたかったのだが、また。

ルソーと音楽と社会

主よその憐れみもて我が罪を拭い去り給え BWV1083

https://youtu.be/DXeBdDc8jsg

ペルゴレージの楽曲「スターバト・マーテルStabat mater」から編曲されたJ.S.バッハのモテット「主よその憐れみもて我が罪を拭い去り給え」BWV1083。
深夜まで聴きながら、J.J.ルソーを想う。
それはまた、北欧のみまわり小人トムティと日本のトシガミをつなぐ道を想像することでもある。
お互いに分け隔てられ、ひとりでいる状態を、人間の”自然”として位置づけたルソーの「ワタシ」から、大晦日の夜にトシをもらっていた日本の「ワタシ」へ至る道を、あるのかないのかわからないままに、ここなんじゃないかと進みはじめた夜の曲として。

飛ぶのが下手な鳥たちの季節

 飛ぶのが下手な子燕を水たまりの前で(わかりますでしょうか?小さい黒いの)。みっともなかろうが馬鹿にされようがそうやって飛んでいるうちにどんな風にものれるようになるさ。

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 初夏のこの季節はひな鳥たちが巣立ちする季節。ウグイスも「ホ…キョ」のようなつまった鳴き声だったのが、日に日にうまくなるころにはどこかへ旅立つようだ。