ルソーと音楽と社会

主よその憐れみもて我が罪を拭い去り給え BWV1083

https://youtu.be/DXeBdDc8jsg

ペルゴレージの楽曲「スターバト・マーテルStabat mater」から編曲されたJ.S.バッハのモテット「主よその憐れみもて我が罪を拭い去り給え」BWV1083。
深夜まで聴きながら、J.J.ルソーを想う。
それはまた、北欧のみまわり小人トムティと日本のトシガミをつなぐ道を想像することでもある。
お互いに分け隔てられ、ひとりでいる状態を、人間の”自然”として位置づけたルソーの「ワタシ」から、大晦日の夜にトシをもらっていた日本の「ワタシ」へ至る道を、あるのかないのかわからないままに、ここなんじゃないかと進みはじめた夜の曲として。

スターバト・マーテル

スターバト・マーテルに曲づけした作曲家は600人にのぼるとwikipediaに記載がある。 冒頭の一節である《Stabat mater dolorosa 悲しみの母は立っていた》から、そう呼ばれてきたのであるが、著名な10曲くらいであっても聞き比べてみると、わかることがありそうだ。  下に引っ張ってきたのは、イタリアのナポリ楽派オペラ作曲家・ペルゴレーシのもの。 Pergolesi: Stabat mater, for soprano & alto Les Talens Lyriques *上記リンクが切れていたため、ペルゴレーシのスターバト・マーテルはこちらで。

編成などオリジナルに近いのはこちらか。ただし、下にひいたブログが「オリジナルの演奏を再現したとはいえない」という女性ボーカルの二重唱。

J.S.Bachがモテットに編んだ「我が罪を拭い去りたまえ、いと高き神よ(Tilge, Höchster, meine Sünden)」(BWV1083)はこちらで。こちらは男声のボーイソプラノと女声。これから上記でいうところのオリジナルを脳内で奏でてみるか。

◆読んだ記事やブログ等 ・ペルゴレージの「スターバト・マーテル」をオリジナル編成で聴く (私的CD評) ・歌詞対訳講座〜スターバト・マーテル