本の記録〜2019年1月6日

安来、米子方面へ。どんよりとした空の下を走る。いつもの日曜日より車は少なかったか。
とある打合せでインドのタラブックスの話を出したところ、「私、持ってますよ」と。「The Night Life of Trees」(夜の木)である。あぁ「世界を変える美しい本〜インド・タラブックスの挑戦」展が広島に来てくれますよにと願いつつ。
ビュッフェ美術館での展示模様(写真)がウェブサイトに出ていて、夜の木のダミー版を見ることができる。
こちら。そして、いくつかのリンク先などを。
◆タラブックス
◆タムラ堂

というわけで? シルクスクリーンと手製本の試作をはじめる。道具・材料を揃えていきます、じょじょに。
さて、米子をあとにして帰路。午後4時少し前に県立図書館に入る。30分程度の滞在。開架にはシルクスクリーン印刷について書かれた本はなかった。閉架にはあるのかもしらん。貸出延長も含めて借りた本は以下の6冊。

†.アランナ・コリン著,矢野真千子訳『あなたの体は9割が細菌―微生物の生態系が崩れはじめた』(2016,河出書房新社)→版元頁
†.大園享司,2018『生き物はどのように土にかえるのかー動植物の死骸をめぐる分解の生物学』ペレ出版)→版元頁
†.T.A.シービオク,J.ユミカー.シービオク,富山太佳夫『シャーロック・ホームズの記号論』(1994,岩波書店)→千夜千冊〜0508夜
†.小泉武夫,1984『灰の文化誌』(リブロポート)
†.小泉武夫,1989『発酵―ミクロの巨人たちの神秘』(中公新書)→amazon頁
†.『素材を活かした手製本の教室』(スタジオタッククリエイティブ)

本の記録〜2018年12月15日

島根県立図書館にて。半月ほど前に借りたものなども含めて。

◆借りた本
†.現代思想臨時増刊,2016.6『微生物の世界』(青土社)
†.D.モンゴメリー,A.ビクレー『土と内臓―微生物がつくる世界』(築地書館)
†.小泉武夫,1984『灰の文化誌』(リブロポート)
†.小泉武夫,1989『発酵―ミクロの巨人たちの神秘』(中公新書)
†.美篶堂,2009『はじめての手製本―製本屋さんが教える本のつくりかた』(美術出版社)
†.美篶堂著・本づくり協会監修,2017『美篶堂とはじめる本の修理と仕立て直し』(河出書房新社)
†.マイケル・ポーラン『人間は料理をする・下』(Michael Pollan 2013,Penguin Press,Cooked: A  Natural History of Transformation/2014,NTT出版)
†.金子信博,2007『土壌生態学入門』(東海大学出版局)
†.保立道久,2012『歴史のなかの大地動乱―奈良・平安の地震と天皇』 (岩波新書)

【釈】
◉マイケル・ポーラン『人間は料理をする・下』
マイケル・ポーランはジャーナリストのようでありそうではない。そうとらえないほうがいいという意味で。大学教授、料理研究家、園芸家…複数の顔をもつ? それもこれも、彼が「食」に対してラディカルな問をもって向かうからだ。工業化された製品としての食が大量に市場に供給され、私たちはそれを「選択」し「消費」する。料理をする時間をけずり、また料理をしないのに、わたしたちは料理をつくる番組に釘付けになる。それはなぜか?ーーそれはこの書籍の邦題にあらわれている。人間は料理をする動物だから。
また、この本はわたしたちに「出会い」を用意するものでもある。食べ物のことで、世間の流れに違和感を抱いている人にとって、とびきりの出会いが。

「第4部 土〜発酵の冷たい火」はこうはじまる。
《死が身近に迫っていることについて、しばし考えてほしい。いや、対向車がハンドルを切り損ねるとか、ベビーカーに爆弾が仕掛けられているといったことではない。熟した果実の皮の上にいる大量の酵母菌のことだ。彼らはその皮が破れたら甘い果実に侵入して腐らせようと待ち構えている。あるいは同様の目的を持ってキャベツの上で待機している乳酸菌や、さらには、わたしたちが連れ歩いている目に見えない微生物のことを》
発酵の力とは分解する力であり、そのゴール(目的)は有機体の死である。有機物を無機物へと変えていくこと。そしてその死をもたらすものは目に見えない小さな無数の存在として、世界の中に偏在しているし、私たち自身の内部にも皮膚の上にもあって、いまかいまかと待ち構えているのだと。
この想像力と抽象力でもって、発酵というテーマが語りはじめられる。

※2019/01/05訂正加筆

本の記録〜2018年9月30日

島根県立図書館にて。台風24号・チャーミーが巻き起こす風雨がしだいに強まるなかで3時間程度滞在。

◉<a class=”keyword” href=”http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B3%C1%CC%DA%C2%BC”>柿木村</a>誌編纂委員会,S61.『柿木村誌』自然編:宮本巌,歴史編:岩谷建三,民俗編:酒井薫美(柿木村)
◉<a class=”keyword” href=”http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%BD%C2%E5%BB%D7%C1%DB”>現代思想</a>2017.3月臨時増刊号,総特集「人類学の時代」(青土社)
◉<a class=”keyword” href=”http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%BF%B4%E4%CA%C6%B5%C8″>平岩米吉</a>,1992『新装版・狼ーその生態と歴史』(築地書館)
◉森山徹,2011『ダンゴムシに心はあるのか』(PHP)
◉岡ノ谷一夫,2010『さえずり言語起源論ー新版 小鳥の歌から人の言葉へ』(岩波書店)

ほか、あたったものをあげておく。
◆松浦章,昭和18『焼土の肥効と利用法』富民協会……一部複写
◆古長敏明,1966『大分県椎茸史』(大分県農業振興運動協議会,農振教養シリーズ;3)……一部複写