3年目となる竹の焼畑、夏焼きの火入れに木次酒蔵より標題の清酒をいただいた。昨年春の焼畑でできた粟と仙人穀が原料として入っている。いうならば焼畑の酒。
火入れ式で山の神さんにも差し上げ、地の霊もよろこばれたことだろう。さて、改めて味わってみるに、ころころと味わいが口にした瞬間から喉をこすまでの間に変化するおもしろい酒である。
度数は18度以上19度未満とあるが、基本は米のお酒=清酒の度数としてはきわめて高いのではなかろうか。エゴマの香りと大変相性がよい。肉や魚よりは卵焼きなどにあう。料理をおいしくする何かがあるのだが、素材や調理との相性はなかなかに難しいものもある。
奇酒としておすすめしたい。
そして、来年の仕込みにも粟を提供できるように畑をみていくのだ。
写真の右隣りにあるのは、今日、その粟の畑で倒伏していた粟の若穂。あと1ヶ月半で黄金色に稔ることを祈りつつ。