8月19日、晴れ、最高気温34℃(だったかな)。小一時間ばかり焼畑の観察と草刈りを行いました。
まずは8月6日に火入れ・播種した蕎麦の状況から。
◉8月6日火入れの蕎麦
まずまずの生育ぶりです。昨年と比較すれば雲泥の差。火入れしたところでも、残った炭が表層に厚みをなしているところに生育しています。発芽はしたかもしれませんが、その後生育できず緑がないところは、斜面下方で傾斜が急になっているところ、そしてほぼフラットな上方で燃焼残物がないところ、でしょう。
現在、茎をたて葉を出しているものでも、萎れ気味か萎れているものもいくつかあります。炭の黒が熱をもちやすいからなのか、炭を表面にもった地においては保水力を確保できる表土まで根がのびきらないためなのか。要因はさまざまでしょうが、昨年と比較して適度な降水があることが、こうした状況を生み出しているいちばんの要因でしょう。
また、昨年は防火帯部分の発芽成長が著しかったのですが、今年はそうした現象が見られません。
たとえば下の写真。
まばらに部分的にこうした地点がありますが、火入れ地面よりは発芽生育率がぐんと落ちています。ね。
まったく発芽のない面に追い蒔きをしました。
◉中山裾のアマランサス
昨年春焼き地で種を採ったものから赤穂を選んで播種したものですが、穂のつき方が違います。こういうバラけ方はせず、ぼたっとした固まりだったのですが、なぜなのでしょう。
茎も細く、背丈もありません。これはこれで倒伏はしにくいかもしれません。
種の問題なのか、土の問題なのか、今年の気候の問題なのか、、、。昨年と同じようにたわわにみのれば考えなかったことに、あれこれ思いをめぐらすことができるのは、よいことだ。
ただ、来年、どうしようか、どの種を使うか含めて。ゼロからやり直すのか、どうか、だね。
この場所は2016年夏に火入れして蕪を育てたところへの2作目です。牛が頻繁に出入りしたため、土が起こされすぎ、表土は流亡したといっていいところ。土の問題とはそれを意味します。アレチノギクが生えましたが、引き抜いて除くことをしましたので、土はますますやせたはず。その中でもこれだけ穂をつけるというのはアマランサスそのものの力なのだと考えます、いまのところ。
種の特性については、思い当たることもあるものの、今年別の地点で栽培中の別系統の赤穂の状況をもう少しみてから、推察してみます。
◉春焼地の雑穀
根本までシカにかじられたヒエが、それでも穂をつけはじめています。雑穀のちからなんですね、これが。
同様にかじられたタカキビも穂はつけました。貴重な林原在来ですので、種をうまく選んで来年につなげていきます。
そして、ホンリーも穂をつけはじめています。色がまだついていませんが、多色に彩られる秋をお楽しみに〜。