火入れから4年を経過した、通称「中山」では、植生のきわだった変化が見られる。
今年(2018年)春の徴を忘れぬうちに書きとどめておく。
写真にみえるウバユリ、これまで牧場地ではまったく見られなかったものだ。種がどこから運ばれてきたのか、休眠していたものが芽生えたのか……。通称”中山”のなかで古い通し道から1段あがったところにある。日陰で水のあるところに植生の適応があるはずの植物だから、なぜにここに?しかも単独でという?がつきまとう。来春また観察してみよう。
・昨年目立ったミツマタはどこへ行ったのか、今年は開花をみることができなかった。知らぬ間に(夏の草刈り等で)短く切り詰められてしまったのか。
・イタドリがふえた。
・春に開花するアザミがやや減った。
・火入れ1年目には単一植生で山を占有していたアレチノギクの姿がうすい。これからなのか。ただ、昨年夏の火入れ地にはボツボツと「きゃつら」とこぼれだねからの蕎麦だけが芽を出している。
牧場の火入れ地に関してはまずこれだけ。まだまだありそう、あるはずで、思い出したら追記しておく。
さて、住まいする木次町30区の山道、道路の脇に出ていたハチクを切ってきた。時期は遅い。多くは、背丈を超えるほどにのびている。喰えるかどうか。結論として、さすがに背丈ほどのものは筋張っていて食べるのには難あり。だが、根本に近い部分のほうが先端よりもより食しやすくはあった。
チガヤはここ数週間で穂に花をつけている。「シューッとぬいて」、茎の下をかじりながら吸ってみると、甘いような気がしないではない。少なくとも苦みはなく、2本、3本とかじってみるうちにくせになりそうだ。子どものおやつにはちょうどいいのではないか、これくらいの甘さが。
ジューンベリーは、最近、鳥がしつこくこなくなったせいか、人が食べるぶんもけっこう残った。毎日つまみぐいしている。とりたてがいちばんおいしい。山にたくさん植えても鳥の餌にしかならないだろうから、庭に植えて楽しむのがいいんだろう。果実が実る木をもっと世にふやしたいものだ。
実生から育てられないものか、ちょい挑戦してみようか。ガマズミの実は今年も芽を出しそうもない。やり方をかえて、また来年チャレンジしよう。そろそろ挿し木用に山から枝をとってこなくては。