やってきました。徳島県吉野川市美郷町字大神。高開と呼ばれる集落です。
「石積み修復の基礎」をまとめた小冊子も入手しましたよ。徳島大学工学部建設工学科・真田先生より拝受。感謝。集落は4戸を残すのみ。石積みを学びに仲間を募って再来したいです。
今日は眠いので、詳細をまた更新します。
石積みは城郭のそれについては研究も豊富なようですが、棚田などでは論文なども少なく、ようわからんところが多そうです。
・技術はどこから伝えられ、広まって・あるいは伝達や継承をされて、近年まできていたのか。
・時代による変化変遷について
・地域による違い。とりわけ岩の質のよるものに由来するところなど
・どこから運ばれてきたものなのか
かつて(そのおばあちゃんが知る限りでは)は、タバコの葉、麦、蕎麦、を栽培して営みをつづけていたとか。一時期は桑と養蚕が主たる時もあったそうです。
残り4戸のなかの1軒で聞いた話ですと、同じような石積みの集落はそこここにあったが、崩落による全戸離村もあり、ここでも1軒、また1軒と離村が続いてきたのだか。村を出るときには植林をして出たのだそうで、森を徐々に切り開いて生まれた場所が、また森に帰っていくのだと、訪れた大学生がいうのだといいます。
うーむ、いや、素人意見ですが竹林の急拡大が進展している場所もありますし、森ではなく薮が生まれつつあるのです。放棄すれば(豊かな)自然にかえるというものではない。
この場所とこの里とどう付き合っていくのか、姿勢と理念がとわれているのかなあ。
……つづく。
■追記2022/10/01
森でなく藪に戻るだろうという臆見は今読むに恥ずかしい限り。