備前國備中國にも熊子はあった

 昨日は島根県立図書館へ。諸国産物帳のなかの熊子探しです。索引をみながら、中もめくりながらしていたら時のたつのは早い早い。『備前國備中國之内領内産物帳』のなかに熊子を見つけて、〆切定刻ジャストに複写申請。備中にあったのは意外でした。ここまで、石見・伯耆因幡・播磨とあたってきて、残るは備後・安芸のみ。広島に行ったときにと思ったら、なんと島根大学図書館にあるではないですか。金曜日にGO。

 秋あわかあ。しかも「ただあわ」との並置です。ただあわ=熊子あわってことでしょうか。ただ米=うるち米という用法ですから、ただあわ=うるちあわでしょう。

 そして、熊子あわという名辞は出雲國では見られないものでした。《熊子=餅ではない/うるち》なのか? 粟の部のいちばん最後にもってきたということは、粟のなかでも特殊な部類にあるとの認識なのだろうか。出雲國の粟、あるいは他の穀類との名称や並べ方の異同をあたってみるべし。

 それから春焼きで播いた粟の状況も予断を許しませんね。日曜日に試しに少し間引いてみたのですが、いや、もっと大量に発芽していればざくざくと大胆にいけるのですが、なにせ少ないので気が引ける。

 逆にヒエなんて出過ぎているから、はさみで切らんとダメかも。そしたら、粟も鋏で切る〜?

 栽培法の教科書、ほしい、です。

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