ウバユリの花です。これは今年ずっと観察していた斜面で撮影したもの(7月23日)。
山にユリの根を掘りに行き崖から落ちて…というニュースをもう聞かなくなりましたね。かつて「食糧」のひとつであったことは確からしく、いまよりはるかにたくさんのユリが山中で咲き乱れている姿を幻のように記憶しているお年寄りの話が聞けるのもあと何年か。が、その幻を再び現実にしてみたくなる、こともあるのです。そう、ことしユバユリの花が焼畑4年目の場所に一株咲こうとしていました。鱗茎が生き残っていたのでしょうか。ケモノについてどこかからやってきたのでしょうか。ちょうど日陰の斜面もあることですし、ふやしてみたい誘惑にかられます。
昭和53年発行の宮本巌『摘み草手帖』(山陰中央新報ふるさと文庫)には、ユリを食用としたいくつかの記録があっておもしろくおすすめです。ウバユリからつくるカタクリ粉の製法もあり。ユリは数少ない日本原産の「食用」植物なのだから、話には事欠かないようでいてそうでもないと最近知りました。
さて、そんなことをも念頭におきつつ、明日は火入れ準備の活動をダムの見える牧場でやります。猛暑ですので、午前のうちにささっと。 汗をかいて昼には極上のビールを飲みたい方も、そうでないかたも、お気軽にぜひ、お越しください。 竹の焼畑春夏〜活動連絡頁