夕陽に向かって脱穀三昧

令和3年は畑に出る時間が少なく、気候も不順で、大麦は鳥にも食べられて、ともかく作物がうまくできなかった年。安定しているアマランサスとタカキビでさえ、である。そのアマランサスの脱穀をしながら、少しずつ振り返ってみようと思う。

焼畑での初栽培は、2016年。今年で6年目となるアマランサス。収穫が少ないので、脱穀は計3〜4時間で終わると思う。斐川で脱穀し佐白で唐箕にかける。斐川(の実家車庫の軒先)は、西に向かって遮るもののない平野である。西からの風は強いが、西に見える地平の空は山がちな島根にあっては奇特なものだ。その西の空に向かってコンコン・カンカンと棒をアマランサスの穂に向かって打ち続けるのだ。1時間強なら、どうってことない。少し腕がだるくなる程度だ。もし来年、予定どおりの作付と収穫ができたなら、今年の5倍〜10倍となろう。ざっと20〜40時間か。一日5時間として4日〜8日。5日が限度かもなんて皮算用は無用なり。そううまくはいかんだろうから。

そもそも今年はもっとたくさんとれる予定だったのだし。斐川の畑で今年はじめてつくったタカキビもアマランサスも下方予想をぐっと下まわる不調であった。土は肥沃なはずなのだが、天候不順で土の生態バランスの悪さが加重されたためか。
アマランサスは葉の虫くいがひどかった。茎が太くならず、実入りも悪いままで秋を迎えた。タカキビは茎が部分的に腐敗するほどになってしまった。実もほとんどつかず、茎が細いからバタバタ倒れた。一方で黒大豆・赤名黒姫丸はその斐川のタカキビのすぐとなりの畝だが、悪くないのだ。木次のオリゼ畑の黒大豆はどうやら実の入りが極端に悪そうなのに。オリゼ畑のもうひとつの豆、さくら豆もよくない。タカキビとアマランサスもよくないとはいえ、斐川ほどではない。この違いはなんなのか。

今年の不作は豆について特に耳にする。稲は平年並のようだ。これらをどう捉えたらよかろうか。机の上に出しておこう。

ともあれ、冬に土を育ててみようと思う。来年も天候が不順であっても作物たちが踏ん張れるように。春にモチアワを蒔くために。作付は、これまでのなんでもとにかくやってみるのから少し絞り込み、雑穀は3種としよう。アマランサス、モチアワ、タカキビ。これにとうもろこしをいれるかどうか。モチアワは鳥に食べられてしまうのを網でしか防ぐことができないから中断してしまったのだが、斐川の畑なら柱もたてやすくはれるのではということ。そして、アワはつづけていきたいという希望による。交雑しなければウルチアワもやってみたいのだが、それは春焼き地で。

土を育てるためのあれこれを整理。
手元になく、買うものとしてまず、籾殻くん炭。高価ゆえあるぶんで。頓原の道の駅で出ているものが量もあってよかったと思う。
籾殻は大きな袋に入ったものが数十円と聞いたので2〜3袋か。
手間をかけてかき集めるのが落ち葉。そうこれから。

こちらは今年のオリゼ畑でいちばんのアマランサス。かなり実が細いのは毎年のものと比べてみればわかる。

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