苧が裏の畑の隅にあるのを知ったのはたしか半年前でした。妻のひとこと、「あれ、苧じゃないの?」。いやまさか。でも確かに。「柿の木にはどこにでもあったよ」。
ありふれていそうで、どこにでもはないです。でも、意識しはじめてから、目にとまるようになりました。
5月下旬の今時分、伸びた姿が目立ちはじめます。三沢のほうぼうで目にしたのですが、どうも意図的にそこに育てたような気がするのです。
みざわの館の下にある地カブのところにもありました。苧は焼き畑にすることでよい繊維がとれる状態に育つものです。地カブは斜面というのか、畑のいちばん山よりの隅に。苧は斜面ではないですが、どうも「隅」の利用と関係が深いように思えます。
渡し舟 – わたしふね -のからむし焼きの写真をみて、しばし考えをめぐらせてみましたが、これという着想は得られません。
考えるよりも、やってみよう。そう、苧で紙ができないか、ちょいと遊んでみようと思った次第です。