旬はやや過ぎつつあるものの、筍を掘ってやらねばなりません。食わねばなりません。お互いのために。そして、いかにうまく食べるかが、また掘ってこようという意欲につながるのですから、したごしらえは首尾よくやらねばなのです。
地面から青芽が出るか出ないかくらいのものがよいのですが、筍畑から採るわけではございませんので、そうそううまくはいきません。見つけられない人はいつまでたっても見つけられないようであり、これ、成功体験という経験こそが肝心でありまして、わかりにくくいえば、目と脳のパターン認識に「筍がいままさに生え出ようとしている姿」が3次元モデルで刻印されていれば、ぱぱぱっと見つかるものであります。
さて、そうやって掘り起こした筍ですが、次には、一刻も早くあく抜きにとりかかることです。
料理いただく方からご指導いただいた方法は次のとおり。
1)上部は斜め切り、下部は水平に切り取る。
2)皮はついたまま、米ぬかをといた水で1〜3時間煮る
3)串がすーっと通るくらいになったら火をとめて放置し、さます
4)皮をむき、流水にひたしておく
3時間も煮続けるようなことになれば、ガス代がばかになりません。よって、私どもではロケットストーブ(コンロ)が、ここぞとばかりに大活躍するのです。果樹の剪定枝、切って乾燥させておいた竹を材に、コトコトと畑仕事や庭仕事をしながら。
奥出雲山村塾で、ロケットストーブの制作教室とセットでやってみたい気もしますが、希望があればということにしておきましょう。
このロケットストーブもかれこれ3年も使っており、そろそろ耐用年数を過ぎようかというところでして、もう1台つくっておくべきであると、壊れてからでは苦労するよと、脳内小姑が突っついておりますし、つくれる時間はあるのですから、ここはエイヤッとやっておきましょうぞ。たぶん5月くらいに。梅雨が来る前にであり、竹取り活動が活発化する前にであり、最低でも8月の前に、ですね。
- 山野で食されてきたもの
- ...