まずは当日配布したレジュメをのっけておきます。
【竹林の整え方】
1)安全に楽しく
・山の中ではゆっくり動く。
・竹林、竹やぶはすべりやすい。
・切り稈(株)のささくれ、切断面でのケガ
・虫、獣
2)まずは「観察」から
・竹の年齢をみる…1年生:タケノコの皮が残っている
2〜3年生:稈が青々しい、節も白い
4〜5年生:稈が赤みがかる、節がやや黒い
6〜8年生:節が黒い、稈が汚れた感じ
・ひろがりかたを地上部(稈)と地下部(地下茎)で想像してみる
・どこを作業場にするか(竹を置く場所、チップにする場所、焼く場所)
・明るさ:太陽光がどの程度地面(林床)に届いているか
・稈の太さ、葉の茂り方
★拡大侵入防止の基本…①タケノコ蹴飛ばし
タケノコの出る期間は約2ヶ月。この間に見回り、
全部!取る→5年程度?でタケノコが出なくなる
②溝きり…重機で掘れれば。1メートル深さは必要。
③埋設資材…波板など
④伐採繰り返し…伐採後、笹状の再生竹が出てくるが、
逐一刈るより、冬に初回皆伐、夏に再
皆伐がよいらしい。
※他の植生帯とは1メートル以上の緩衝地帯を設ける。
⑤道をつくる?水路をつくる?……
踏み固めた道を地下茎は横切れない。水路も同様?
3)季節ごとのイロハ
①冬……12月〜2月 ▼稈部(地上部)
材を利用するのにはよい=水分が少なく腐りにくい。
→裏をかえせば切り稈も腐りにくい(残ってしまう)。
1メートル程度の高さで切れば春に水を吸い上げて腐る
竹炭等にするのにも適期。
チップにするのにもよい?
▼地下茎
タケノコの芽。
②春……3月〜6月 ▼稈部(地上部)
4月が最も水・養分を吸い上げる=切った後も腐りやすい
▼地下茎
タケノコから若竹(1年生)になるため栄養を消費。
地下茎に栄養が蓄えられる。
③夏……7月〜8月 地下茎を弱らせるにはこの時期に稈を刈るというのもあり。
③秋……9月〜11月 竹は9月に切るのがよい?
4)刈り方
≪道具と機械≫
・チェーンソー……太いものの場合と、玉切りに。
受け口、追い口で倒すのは普通の木と同じ。
跳ね返りに気をつける。
・刈り払い機……細いものなら。
・のこぎり……効率がよいのは、仮枠用(コンパネ切断用)。
・ナタ……なくてもよい。枝払い用。
・チッパー(樹木粉砕機)
①足場の整理……枯れて倒れた竹の整理
②作業場、作業道の確保……一部の竹を伐倒
③斜面であれば、基本下から上へ帯をつくる(帯状皆伐)
★1本1本について、どの位置で切りどの方向へ倒すか
【竹チップ余談】
イネ科だけあって、肥料として使うのに稲藁や茅と性質が似たところがある。
1)袋づめにして嫌気発酵……なるべく空気を抜く。
袋につめて約1ヶ月。浅くすきこんで施用。
2)野積み堆肥とカブトムシ……野積みにすれば発熱堆肥化する。
熱が下がったあとにカブトムシの幼虫が
3)マルチとして表面施用……土着菌、微生物に食わせる。
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