作業日報:10月22日(土)。
メンバー(1名)の疲労がたまってきたこともありメニューを変更した。カブ地とソバ地の整備、主に牛柵づくりに専念することに。
参加者1名+軽トラ1台。曇り。気温18℃(12時)。
◉経過
11時30分~12時40分 ダムの見える牧場にて小屋候補地草刈り
12時40分~13時10分 昼食休憩
13時10分~14時10分 蕎麦地の雑草とり、牛の歩行地チェック
14時10分~17時20分 カブ地の牛柵づくり、食われたカブの整理・間引き。
17時20分~17時30分 撤収 片付け
◉調査活動
ほぼゼロ。明日午後からと夜に持ち越し。
◉雑穀調製
ゼロ。
◉ソバ地整備
ソバはほとんどが倒伏しており雑草(日陰となる防火帯部ではシソ系?が多い)にからんで背を伸ばしているものが多い。防火帯部は放置して、火入れ地では今年の新参勢力(名称等わからん、誰か教えてください。3番目の写真)の除去を中心に。
火入れ地下部はもともと発芽が極端に乏しかったのだが、この新参者が群落形成している。一部をとってみたら、ソバが隠れてもいたが、結実もしていない。
牛がついにこの段にあがってきた。歩行のみならず、糞を2カ所に残していた。ソバも2平米くらいが踏まれている。
場所が防火帯のところなのでショックは少ないけれど。困った半分、喜び半分か。9月にあがろうとしてあがれなかった痕跡があった。足跡の状態からしてここ数日以内のどこかであがったのだろう。
けっこううろうろした後、タカキビのところまで足を延ばしている。いやあ人と同じか、人が通った跡を追ったのか。無論要因としては双方ありなのだが、こりゃ今後の参考になるなあ。2日以内にレポートにまとめよ!!
ソバの結実はあまりよくないようだ。実も小さい。受粉がうまくいっていないのと、日照や降雨や気温やいろいろでしょう。発芽が悪かったのが最大の要因です。追い播きの種でなんとかできているので。
発芽が悪かった場所に温海カブを追い播きしているが、こちらは播種密度もよく、一見9月火入れ地のカブよりも生育がよいようにも見える。土なのか日照なのかはよくわからん。ソバよりは発芽はよいと思う。様子を追って見ていく。
◉牛柵づくり
昨日つくったバリケードは半日で突破された。草地として完全に認知されたようだ。ソバ地のカブも葉の部分のみが一部食されていた。ソバも含め、他の草には目もくれずに、だ。カブ地に入ったのと同じ牛ではないか。
今回も仮設だが、鋼管も使ってやってみた。
こちら側からの侵入が大半。崖のところが弱い。前日の突破もここから。2〜3本くい打ちだけでも追加するか。
こちらからはなかなか入ってこないのだが、斜面上側がやはり弱く、入ろうという気が強ければ突破可能。
一連の侵入で思うのは、最初は柵がそこにあるだけ、竹がつんであるだけでも抑止効果があるのだが、一度突破されてしまうと、竹は蹴散らし引きずりながらでも入るといういこと。
成牛ですから、力は相当なものです。
日々の記録
おいしい雑穀づくりと小屋づくりと山畑の手入れetc.〜10月21日
作業日報。
10月21日(金)。天候は晴れの予報だったのに、終日曇りで肌寒かったです。昨日よりは風が強く箕をふるにはよかったかという程度。昨日に引き続き三所の古民家でアマランサスの調製。本日は実働1時間半かな。購入予定の軽トラ整備の打合せ(商談)などが入ったため。
参加者1名+軽トラ1台。曇り。気温19℃(12時)。
◉経過
12時15分〜12時40分 三所の古民家前にて昼食
12時40分~13時10分 草刈り
13時10分~14時40分 アマランサス調製、撤収 片付け
14時40分~15時30分 軽トラ商談・移動
15時30分~17時10分 ダムの見える牧場:カブ地の柵補強、小屋候補地草刈り
◉調査活動
午前の出発前に平田蕪取材のための地形図と1976年の航空写真を抜き出し印刷。佐白地区についても同様の作業。軽トラ商談中に大山さんのことを聞いてみたら、ほら、ここからその山を越えた上布施の山のあたり全体を大山さんと呼んでいるのだと。祠や石碑のようなものはあるかと聞くと、石はこのへんの山の中にはゴロゴロしていいるよと。上布施の城のまわりは合戦場であり、死んだ侍の碑が荒神さんやらなにやらでたくさんあるとか。おもしろい。
◉雑穀調製
もうひとつ違う目のものをホームセンターで探してみるも見つからず。
本日の改良点は、手で擦るよりもやはり叩くのが一番だと。板を大きな桶の中において叩くことはやっていたが、細かくなったものをさらに箕の上に板を置いて叩くとよいのだ。
明日は、そうしてつくったものの量を増やして、トーミにかけてみよう。
◉その他
明日はカブ地の柵づくりとアマランラス集中、そして平田蕪の取材を短時間でもとれればいれる。
夕方にはあがって、大東図書館で『志津見の民俗』を借り、松江へ向かう。県立図書館で本の返却と資料閲覧。19時までしか開いてないのが惜しい。閉架の閲覧だけでも開館してもらえないのかな。
大学の図書館が土日は17時30分閉館というのが信じられない。
▲脱穀と選別道具一式。これにトーミが加わる。
▲小屋候補地。草刈りしました。
壁は廃材となった板とトタンなどを組み合わせてはりつける。この3分の1スペース(ドアがあるところを入れて)をとりあえず冬までに突貫で組むとしてです。屋根は波板と簡単な板材の組み合わせでその3分の1を処理。
晩秋に茅を刈って春までどこかで保管(保管できなければ折れないように工夫して野外におく)。実験的茅葺きをやってみようか。軒下をつくって来年、雑穀を干す場としても利用したい。
パイプは追加も含めて組み直す必要あり。
まずは網をはずして簡単な実測図とひつような部品リストを作成のこと。
ほんとにやることもりもりだねえ。
おいしい雑穀づくりと小屋づくりと山畑の手入れetc.〜10月20日
作業日報。
10月20日(木)の活動は三所の古民家でアマランサスの調製を中心にする予定。。だったのですが、実働2時間かな。参加者1名+軽トラ1台。曇り時々晴れ。気温23℃(12時)。
◉経過
11時00分〜 軽トラ修理(マフラーが外れるなど限界状態)
12時00分〜13時00分 布勢公民館図書室
13時00分〜13時10分 昼食休憩
13時10分〜14時00分 草刈り
14時00分〜15時30分 アマランサス調製
15時30分〜16時10分 トーミを借りに三沢のIさん宅へ
16時10分〜16時40分 アマランサス調製 片付け 撤収
◉調査活動
布勢公民館で「尾原の民俗」閲覧と書写。調べたかった布勢村誌は教育委員会が持っていっているので横田に行けば閲覧できると説明を受けての処置。それでいいのか奥出雲町教育委員会! しかし、収穫ありの「尾原の民俗」。見逃しているのではと思い見直してみたらば、でるわでるわ。
またIさんから鞍掛の大山さんの場所を教えてもらいました。幼少の頃でもあがって祭事をした記憶はないという。下にあるナワクリさんで祭りをやるだけだったというが、なんと祭日は4月3日! これまで大山さんの祭日は4月23日をはじめとして地蔵権現にまつわる日が大半で、秋葉さんの祭日と同化して8月や9月となる場合もありだったでした。そもそもナワクリさんが4月3日なのか。詳細は別途ブログなりで。
◉雑穀調製
日に日に効率はあがってきています。篩の目の大きさが鍵。もうひとつ違う目のものを明日早朝のホームセンターで探してみることにした。トーミを借りてきました。アマランサスは粒が小さすぎて選別はしにくいとはいえ、一定の役割は果たしてくれることを試運転で確認。
ともかく乾燥ありきであることをさらに痛感。乾燥してない鞘がまじるとそれだけでブレーキとなる。ミの数を増やして、ブレーキ起こしたものはそのまま放置して乾燥させるのがいいのかも。
最後のツメがうまくない。決め手を欠いたままである。どうしてもゴミや粒がより分けられない。ピンセットでひとつひとつやりたいくらいだ。
アワを試しにトーミ通してみようかと思いつつ思いとどまる。早くアマランサスをかたすべし。
◉その他
明日はカブの間引きと小屋候補まわりの草刈り。そしてできれば取材を1件いれたい。
唐箕かトーミーか
雑穀の収穫時期が近づいてきました。やり方も調査検討中ですが、なにより道具として、唐箕は必須でした。木製の古いもので十分使えることは、あちらこちらで見聞しています。が、なにぶん自分で使ったことがないことと、場所を取る!のが難点です。どこに保管しておいてどこで作業するのか。作業場所は晴れた日を見計らって外でやればよいのでしょうが。
場所を取らないという点ではスチール製のトーミー(オギワラ)が有名なようです。他社製もありますが、ウェブで見る限りは圧倒的なシェア。昭和60年頃の発売開始ですから、かれこれ30年あまりをへたロングセラーなんだな、これ。手動とモーター式がありますが、調整しやすいのは手動式でしょうね。
さて、税込みで約2万円です。こりゃ、買ったほうがいいような気がしてきた。
http://www.cellprize.xyz/index.php?main_page=product_info&products_id=13227
火入れは9月の3日か4日か
記録に残す記事は、移転先である樟の杜のブログと奥出雲山村塾サイトのブログを使うとして、ここには、とにかくなんでもがんがん書いていくことにしました。雑文が多くなり、カテゴリーのほとんどは「日々」ということになります。
今日の島根県・奥出雲&雲南のお天気は雨。ときどき晴れ、ほとんど曇り……なんとも不安定な空模様です。あのライオン・ロック:台風10号の影響です。明日から4日間、ガンガンに晴れて気温もあがれば3日に火入れ出来そうですが、そうでなければ4日か。
それとも、3日に焼きつつ、4日に小さく焼くか。4日に何人集まれるかによりますね。
それというのも、焼ける面積=種をまける面積が少ないのです。
焼ける物(その場にあるもの)は焼いてしまうか。すなわち、草を焼くか、ですね。焼けるのか!?
いろいろできることはやってみよう! の精神でやってみましょう。
人工知能がもつ限りない愛
朝食をちゃぶ台へ運びながら、NHK総合テレビの朝のニュースを観て驚いた。人工知能のフェア開催の模様を伝えていた一コマだった。感情をもつAIについて、そのブース担当者が発したコメントは、朝のおだやかな時間に聞くには衝撃が強すぎる。
「AIは疲れませんから、無限の愛を人に注ぐことができます」
そう、それは恐らく正しい。ロボットは原理上疲れない。文句もいわずに24時間働き続ける。そして、AIが機械である以上、その本質は変わらない。
生身の人間と人工知能をへだつ最大のもの。
さすれば、別な定義が人間に関して持ち上がってくる。おぉ。
人間とは何か。
ーーー疲れる存在。
東浩紀がデリダ解釈の中核に「Limited Inc.」をひきながら、醸していたあれを思い出した。
それはそれとして。もうひとつ。
人工知能をめぐる熱さは、現在求職活動中に私にとってもリアルに感じるものだった。求人に人工知能とあれば、破格の労働条件が提示されているのです。知らんかったわ。
wiredの特集号を買って読むことにします。
ローカル・ナレッジを読みながら
《社会的なるものほぼすべてについての「一般理論」を求めようとすることの虚しさは増し、そうした理論を手にしたとの主張は誇大妄想と聞こえるようになった。これが統一的科学を望むには早すぎるからか、それともそんなものを信じるには遅すぎるからかは、議論のあるところと思う。しかしそうした科学が、今ほど遠く、考えにくく、望むべくもないように思われる時はない》C.ギアーツ,1983『ローカルナレッジ』小泉潤二訳
そして、青木保は解説でこういう。
「私もこの学会で30年近くを過ごしてきたが、ギアーツの著作を理解する教養と知性を備えたものはまずほとんどこの学会にはいないといってよいかと思う。それに替わって学会を支配するのは、専門に名をかりた野蛮な無教養主義であり、小権力をちらつかせる小エゴイストの横暴である」
閉鎖空間の中でしか知は知たり得ないが、それでも知たるものへの誠実を貫こうとすれば、閉鎖空間=枠組み=地方の知を、こえていかねばならないのだと。
どんなものであれば、いまの時代にあって、読むという行為は、その困難に挑むことなのだと思います。
スターバト・マーテル
スターバト・マーテルに曲づけした作曲家は600人にのぼるとwikipediaに記載がある。 冒頭の一節である《Stabat mater dolorosa 悲しみの母は立っていた》から、そう呼ばれてきたのであるが、著名な10曲くらいであっても聞き比べてみると、わかることがありそうだ。 下に引っ張ってきたのは、イタリアのナポリ楽派オペラ作曲家・ペルゴレーシのもの。 Pergolesi: Stabat mater, for soprano & alto Les Talens Lyriques *上記リンクが切れていたため、ペルゴレーシのスターバト・マーテルはこちらで。
編成などオリジナルに近いのはこちらか。ただし、下にひいたブログが「オリジナルの演奏を再現したとはいえない」という女性ボーカルの二重唱。
J.S.Bachがモテットに編んだ「我が罪を拭い去りたまえ、いと高き神よ(Tilge, Höchster, meine Sünden)」(BWV1083)はこちらで。こちらは男声のボーイソプラノと女声。これから上記でいうところのオリジナルを脳内で奏でてみるか。
◆読んだ記事やブログ等 ・ペルゴレージの「スターバト・マーテル」をオリジナル編成で聴く (私的CD評) ・歌詞対訳講座〜スターバト・マーテル