12月31日人間の条件(本の話#s001)

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「片つかぬことを抱えし年の瀬は月の晦日とさして変わらず」髙山宗東

 本日、快晴となった大晦日です。今晩の準備をしています。机に向かって。

 役に立つこと、必要なこと……古代ギリシアが軽蔑した概念は、侮蔑から称揚へと駆け上がり、いまや世界を覆い尽くさんとしています。なので、堂々と胸を張って「この話はなんの役にも立ちませんから!」とは言いません。誰も来ないであろう晦日の夜にひっそりと行われるのです。

 アーレント「人間の条件」は、本とスパイスの特別編として、来年各章ごとに読み進んでいく予定です。今回はそのさわりとしての開催です。

 さて、内容ですが、「役に立たないことこそが人間の人間たる条件」なのだ!ということを明らかにしていきます。

 アイヒマン問題(凡庸なる悪=知識・思考の奴隷化=役にたつ知識など糞だ問題)、カール・シュミット(自分の存在をおびやかすものを存在論敵に殲滅するのが政治)、キリスト教の愛(愛は最強の反政治性)、近代の最終形としてのひきこもり、動物化する世界……などを補助線として。

【参考便宜的図式を以下に】

oikos ーーー police

zoe ーーー bios

economy ーーー politics

private ーーー public

 ちょっと青空を見に出かけて夕方からささっとまとめましょうぞ。

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