子牛である。毎年、いまごろやってくる新入りさんである。例年より小さい、ということは若いのである。
ここは、育牛をしている放牧地。シロツメクサが旬というところだろうか。
道路を挟んで向かい側はホルスタイン種の放牧地であって、少しばかりみていると、そちらの成牛とは多少好みが違うようにもみえる。
ただ共通するのは、根本(までは)基本食べない。これは自然とそうなるようでいて、たとえばイネ科雑草のように背の高いものでも上から三分の一ほどだけを食べているようにみえる。木類の幼木、実生ならばくばくと、幹部残して全部食べ尽くす勢いなのに比して、何が違うのだろうと、その理を問いたくなるだが、まだたずねたことはない。
ともあれ、こうやって草をはむ姿をみているのは、私たちヒトにとって、いい時なのだ。