竹の焼き畑2016-sec.20

2016/08/23(火)・晴れ:「夏焼2」準備1日目。
1年前、長雨で火入れできずにいた場所は、いま、「藪」と化しています。草木生い茂る中には、叩けばカンカン音のする孟宗竹の束が眠っておるのです。
さあ、藪を薙ぎ払い、火を放ち、数千年の昔、地中海から蒙古の大地を渡ってきた種を、いま播くのじゃ。
……という調子を打ち砕くかのような暑さにも負けず、島根大から6人、奥出雲から2人で、取り組みました。

 

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あと2日で準備完了の予定、、、、です。
あぁ、しかし、そろそろ長雨シーズン到来か!? その前になんとか火が入れられますように。
次回の作業日は、8月30日(土)の予定です。
ボランティア歓迎。
http://s-orochi.org/public/archives/292
ちなみにこの日はスリランカモダンスタイルのチキンカレーとポルサンボルがふるまわれました。前夜に10種のスパイスをごりごりと汗だくになりながらひき おろしてつくった、それなりの本格派です。美味いのはもちろん、夏の暑さに対処するような調合を試みてもおります。次がいつかはきてのお楽しみ。

焼畑1年後の草〜オオアレチノギクとヒメムカシヨモギ

 昨年の火入れから1年が経過しようとしています。

 温海カブは取りつくすことなく、6月初旬まで放っておきましたので、花が咲いて枯れて倒れ、そのあと最初に芽を出し、みるみる大きくなったのが、オオアレチノギク(またはヒメムカシヨモギ。特定できず。)です。

 これしか生えないといってもいい。99%かと。

 引き抜いて、タカキビを植えたところが、左の中腹に見えると思います。ここには他の雑草も入り込んできました。

 オオアレチノギクをほおっておいた場所はどうなるのか、も、見てみたいものですが、最低限にとどめて、種を飛ばす前にざくざく刈り取ろうと思ってます。はい。

 

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竹の焼畑2016ー夏焼火入れ

 8月6日(土)。酷暑警報も出る奥出雲町佐白のダムの見える牧場林地。総勢30名(女性10、男性20)が集結し、竹の焼畑に挑みました。
 まずは大まかな時間経過です。
 10時00分の着火予定は2時間近く押してしまいました。「こりゃ、今日はできないかも」と考え、「どうする?」と自問自答した時間帯もありました。いちばんの誤算がエンジンポンプの不調。昨日リースで届いて試運転はしていました。2台のうち1台の調子は悪かったのですが、調整すればやれる範囲だった。が、この日はまず動かない。動いたと思ったら、スターターのロープが切れる。切れたのを直したら、次にからまる、直すためには工具が必要。手元にない。
 ま、ほかにもいろいろ。しかし、中継用のポリ桶を三所の家から持ち込んでいたのは本当によかった。そして、初任者とはいえ中学の技術の先生が参加していたのも幸運。限られた工具をうまく操ってもらい、なんとかエンジンは復旧しました。
 11時40分に着火したあとは、勢いよく延焼を続け、13時15分には鎮火しました。
 14時30分頃から放水しての種蒔き。
 奥出雲在来の小ソバ(横田小ソバ)を約32合ぶんを、火入れ地約2aと落ち葉かきをした防火帯約3aに播きました。かなり密だと思います。間引きで対応の予定。
 飛び火が一度ありました。20メートルは飛んだ地点。防火の放水はしていましたが、乾いていましたね。人を配置していたのと発見が早かったのが幸いしました。ちょうど伐開部分の端境地点であり、燃え移ったのは広葉樹の切り株(株といっても何十年も以前のものでぼろぼろになっているの状態なのですが、それだけにすぐに火がついた)で、周辺には枯竹と乾燥した落葉も多くあり、やや危険な「飛び火」だったといえます。
 風は11時前後から吹き始め、火入れ地下方から山側へ。ちょうど風向きの方向への飛び火です。風にのれば20メートルは飛ぶということですね。
 明日か明後日の現場検証でまたいくつか確認したうえで、レポートの続報を打ちたいと思います。
 今回は昨日の速報ということで、ここまで。


 
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他の記事からの引用です。後ほど整理します。

 8月6日(土)。酷暑警報も出る奥出雲町佐白のダムの見える牧場林地。総勢30名(女性10、男性20)が集結し、竹の焼畑に挑みました。
 何回かにわけてレポートと雑感を記していきます。

 まずは当日の時間経過から。

  9:00 準備開始

11:30 火入れ式

11:40 着火

13:15 鎮火

14:30 種蒔き・撤収

15:30 火入れ終了・打ち上げ

18:00 打ち上げ終了・解散

※集合予定は8時00分〜8時30分でした。松江から出発する島根大グループは7時20分に大学の正門前出発の予定でしたが、15分程度遅れた模様。この程度は想定内で、スタートミーティングは20分〜30分ほど遅れて9時00分ちょい前でした。この時間まで、軽トラに積んだ水タンクの給水や道具の確認などをひとりで進めつつ、場所がわからない初参加の人への対応などをしていました。

 その後、かれこれあって、10時00分の着火予定は2時間近く押してしまいました。「こりゃ、今日はできないかも」と考え、「どうする?」と自問自答した時間帯もあったほど。

 いちばんの誤算がエンジンポンプの不調。昨日リースで届いたもので、もちろん試運転はしていました。2台のうち1台の調子は悪かったのですが、調整すればやれる範囲だったのです。 が、この日は、まず動かない。動いたと思ったら、スターターのロープが切れる。切れたのを直したら、次にからまる、直すためには工具が必要。手元にない、、、という事態が重なっていました。
 ま、ほかにもいろいろ。しかし、中継用のポリ桶を三所の家から持ち込んでいたのは本当によかった。そして、初任者とはいえ中学の技術の先生が参加していたのも幸運。限られた工具をうまく操ってもらい、なんとかエンジンは復旧し、実行にこぎ着けられたのでした。 

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 11時40分に着火したあとは、勢いよく延焼を続け、13時15分には鎮火しました。
 14時30分頃から放水しての種蒔き。
 奥出雲在来の小ソバ(横田小ソバ)を約32合ぶんを、火入れ地約2aと落ち葉かきをした防火帯約3aに播きました。かなり密だと思います。間引きで対応の予定。順調にいけば午後の時間帯で昨年焼き切れず放置したままの竹積み箇所での「試し焼き」を目論んでいましたが、そちらは早々に中止としました。

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 15時30分からは「ささやかな打ち上げ」。やれやれでもありましたが、基本的には「疲れたよ〜」感が大でした。改めて懇親会、やりたいものです。

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 今後の検証点として、 飛び火が一度あったことを記しておきます。20メートルは飛んだ地点。防火の放水はしていましたが、乾いていましたね。人を配置していたのと発見が早かったのが幸いしまし た。ちょうど伐開部分の端境地点であり、燃え移ったのは広葉樹の切り株(株といっても何十年も以前のものでぼろぼろになっているの状態なのですが、それだ けにすぐに火がついた)で、周辺には枯竹と乾燥した落葉も多くあり、やや危険な「飛び火」だったといえます。
 風は11時前後から吹き始め、火入れ地下方から山側へ。ちょうど風向きの方向への飛び火です。風にのれば20メートルは飛ぶということですね。

 そして、やはり草地の部分は延焼は起こりませんでした。1ヶ月近くほとんど雨の降らない日が続いていました。昨年のように燃えなくて困るということはなかったので、乾燥していればもう少し「積み方が薄くてもよい=十分に延焼する」とも考えられます。しかし、最下方に積んだ延焼の最終地点にあった竹は燃え残りました。どうなのかなあ。

 ここは重要なポイントなのです。孟宗竹の焼畑のなにが大変って、伐倒と伏せ込みです。倒したまま放置して焼けるのであれば、大幅な革命的な省力化となるのです。そこまででないまでも、「積み方が薄くてもいける」となれば、省力化は省力化です。

 そのあたり、明日か明後日の現場検証でまたいくつか確認したうえで、レポートの続報を打ちたいと思います。
 今回は昨日の速報ということで、ここまで。

竹の焼き畑2016-sec.18

 8月3日(水)。奥出雲の佐白では夕立の一滴も降らさない夏が続いています。火入れまであと2回の整備を残すのみとなりました。今日は面代が久しぶりの参加(というより現場確認)で、島大からは4人の、計5人での作業となりました。
 いろいろ書きたいのですが、写真をまずはあげておきまーす。



7月が終わる日に〜焼畑へ向けて

 足の指の骨折は順調に治りつつ、腫れもおさまり、現地の確認くらいならできるかと思っていた矢先、腰を痛めてしまったのは2日前です。
 7月31日。最高気温は33℃くらいだったでしょうか。この日の焼畑地の作業はいつもの島根大レギュラーメンバー3人でした。
 自宅で待機していたところ、このような画像が送られてきまして、この後、アマランサスとヒエの間引きをやったようです。えらいぞ。


 妻に車を運転してもらい差し入れのスイカを届けてきました。
 腰の治りは鍼灸がきいてきて、かなりよいです。水曜日の作業日には視認くらいにはいけるかな。あ、それより、カブとソバの種を持って帰って整理することはその日には必須となるでしょう。
 さて、身体をいたわりつつ、できることを粛々と進めて参ります。

竹の焼畑2016〜夏焼きの火入れ日

 今年(2016年)の夏焼きの火入れ日がかたまりました。

 8月6日(土)を第一候補日とします。

 天候等により順延する場合、8月12日までのところで再調整します。

 さあ、カウントダウン。あと5日で仕上げます。まさに山場!

(  )内は松江からの参加者が島根大学正門前を出発する時間です。

■伏込み・火道切り作業

7月20日(水)

作業時間:14:00~17:00(13:00 島根大学正門出発)

7月23日(土)

作業時間9:00~15:00(8:00 島根大学正門出発)

7月30日(土)

作業時間9:00~15:00(8:00 島根大学正門出発)

7月31日(日)

作業時間9:00~15:00(8:00 島根大学正門出発)

8月3日(水)

作業時間9:00~15:00(8:00 島根大学正門出発)

8月5日(金)

作業時間9:00~15:00(8:00 島根大学正門出発)

竹の焼き畑2016-sec.13~茨の道

 奥出雲山村塾の面代が足の甲の骨折により、当面作業からは離脱とあいなりました。先週、7月10日(日)のsec.12の折、伐採後落下してきた竹桿が直撃していました。伐採講習で「ベテランがよくやるやってはいけない切り方」をやっていたようです。いけませんね。腰を痛めて竹桿を動かせず「つい」やってしまったと言っています。そうなのです。いつでも事故は、「わかっていながら」という場面で起こるものです。やめるべきときに「やめる」ことを本当に学ばねばなりませんね。

 難しいことですが、簡単にしようと思えば、そのコツはただひとつ。「迷わない」ことであります。どうしようかという気持ちの揺れは、それだけであやういのだということです。はい。

 閑話休題

 この日は、島根大学からのレギュラー3人が山に挑んでいます。曇りと晴れがかわるがわるという天候だったのではと思います。

 この日の様子を動画であげています。現場の確認画像として送られてきたものです。

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 この動画で斜面下に見えるところの竹の量が少ないので、上から移動させて積む作業をしています。そして、この動画には見えませんが、山の馬の背部分の区画の整理も同様にしたとのこと。

 8月上旬に向けての進捗としては多難ではあります。そこは状況をみながらいくつかのプランをもって進めていきますので、お手伝いしたい方、がっつり参加したい方、応援したい方、見学したい方、ぜひ、島根県仁多郡奥出雲町のダムの見える牧場まで、きてみてね♪

 

焼畑ゼミ2016@島根大学〜第4回

 今回読解する章において調査対象となっているのは、台湾のキヌラン村(去露村)です。屏東県霧台郷去露村。1970年代の調査ですが、今現在どうなっているのかも気になるところ。
グーグルマップには地名のポイントがありませんが、霧台(ブダイ)と阿礼(アデル)の中間に位置することからして、この写真(ストリートビュー)の左に見える集落ではないかと推理しました。
2013年3月のビューです。入山許可がないと入れないというのはこの道をみれば納得。
https://www.facebook.com/events/131220093973382/

竹林景観ネットワーク

 昨日は竹林景観ネットワークの研究集会が島根県飯南町中山間地域研究センターで開催されました。(本日はエクスカーションです)レポートは追って!

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 樹冠ネットワークの発表でも話題にあげられました、存続問題に揺れるJR三江線「竹」駅です。

https://www.facebook.com/balanet2/

《発表プログラム》

・後迫辰哉(県立広島大学):中実マダケ竹稈の組織的特徴の解析

・江上浩(住化グリーン株式会社)・久本洋子(東京大学千葉演習林)・鈴木重雄*(立正大学):事前伐採と塩素酸ナトリウム粒剤(クロレートS)全面土壌散布の組み合わせ処理による放置マダケ林の地上部および地下部調査(3年経過時点)

・河合洋人(NPO法人竹人):Google地理空間情報は竹林の健康診断に有効なデータとなるか?

・河本大地(奈良教育大学):茶筌製造業の現状と展望―奈良県生駒市高山町の事例を中心に―

・西政敏(島根県西部農林振興センター):島根県中山間地域研究センターにおける竹に関する研究

・面代真樹(奥出雲山村塾):竹の焼畑里山利用をめぐる枠組みの模索~島根県奥出雲地域におけるNPOの挑戦

・大津裕貴*(鳥取大学)・羽里信和(徳島地域エネルギー)・小池浩一郎(島根大学):そうだ、竹材を売ろう!‐竹材の燃料利用の可能性‐

・國光謙壯*・中村孔紀・小池浩一郎(島根大学):タケヤブヤケタ―仁多郡奥出雲町での孟宗竹林の焼畑

・國井加代子(樹冠ネットワーク):郷蔵普請と竹取のかぐや

・和田譲二(NPO法人緑と水の連絡会議):石見銀山石銀地区での景観整備の取り組み10年

アマランサスの間引き菜はほうれん草のように食うべし

 発芽しなくてやきもきしていたアマランサスがどんどん生長しています。

 種の蒔き方がやはり雑すぎだったため、困ったことにもなっていますが、次回への教訓として種まきの練習を必修として課すことを決意させたということで、よしとします。

 さて、大量の間引き菜が出てしまいましたし、これからも出ます。

 その場で葉っぱを囓ってみたところ、苦くてこりゃだめだと思い、その場にうち捨てつつ、中には根がうまく残っていて移植できるものもあるやも、ということで、持ち帰りました。

 畑の隅に2つ3つと、小さなもので状態のよさそうなものをポットに4つ5つ。

 はぁ〜疲れました。ちなみにアマランサスのほかに、

 移動も含めて午後1時〜5時頃までみっちりと。

 再生竹の除去

 アワの間引き……一部が何者かに食われていました

 ヒエの間引き……大量に!7割ほど!!!が何者かに食われていました

 ……を行っています。

 さて、夕ご飯の時間。妻に間引きの話をしたところ、「アマランサスの葉っぱは食べられるんじゃない?」と。Google先生に聞いてみたところ、どうやらほうれん草よりカルシウムが7倍とかなんとか、かなりの高栄養価らしい。

 さっそく裏庭にうち捨ててあったものをいくつか拾ってきて、軽く茹でてゴマで和えて食したらところ、美味い!!ではありませんか。

 土のえぐみのようなものがありますが、うん、これ、ほうれん草だといって出しても、わからないのではというほどに似ている。

 というわけで、大量に間引くことの後ろめたさも、どどんと解消され、今晩は気持ちよく眠りにつけるでしょう。おやすみなさい。